【完全保存版】レジンがベタつく原因とは?初心者でも透明でツヤのある作品に仕上げるコツ

レジンアクセサリーを作ってみたけれど、「なんだか表面がベタベタしてる…」と感じたことはありませんか?

せっかく完成した作品なのに、手触りが悪いとがっかりしてしまいますよね。でも安心してください。ベタつきの原因を知って正しく対処すれば、誰でもツヤのある美しいレジン作品が作れるようになります。

この記事では、レジン講師として8年間の経験をもとに、初心者でも実践できる「レジンのベタつき対策」を5つのポイントに分けて徹底解説します。

目次

1. UVライトの照射時間が足りない

レジンがベタベタする原因で最も多いのが「硬化不良」です。つまり、UVライトの照射時間が足りない状態です。

レジンの種類によって推奨されている照射時間は異なります。必ず使用しているレジン液のパッケージを確認しましょう。また、UVライトのワット数も重要です。

たとえば、36WのUVライトで6分照射する必要があるレジン液も、15Wの小型ライトでは十分に硬化せず、ベタつきが残ることがあります。

さらに、作品の向きやサイズによっては光が当たっていない部分もあるため、向きを変えながら照射することが大切です。

ポイント
  • レジンの推奨硬化時間を必ず確認する
  • 36W以上のUVライトを使用するのが理想
  • 作品の裏面も照射し、両面からしっかり硬化させる

2. レジンの厚みや着色による硬化不足

UVレジンは、紫外線が内部まで届かないとしっかり固まりません。1回で厚く塗りすぎてしまうと、表面だけが固まり、中がベタついたままになることがあります。

また、着色したレジン液は紫外線を通しにくいため、硬化に時間がかかりがちです。ベタつきを避けるには、2〜3mmの薄い層に分けて、一層ずつ硬化させるのがコツです。

仕上げには透明レジンを使うことで、硬化しやすくなり、見た目も美しくなります。

ポイント
  • 一度に厚く塗らず、薄く重ねて硬化させる
  • 着色レジンは最後に透明レジンでコーティング

3. UVライトが劣化している

UVライトの寿命は意外と短く、一般的に使用時間500時間が目安とされています。見た目ではわかりにくいですが、光の強さが落ちると硬化不足を引き起こします。

また、ネイル用に販売されているUVライトの中には、クラフト用のレジンに適していないものもあります。実際に「固まると書いてあったのに全然固まらなかった」という声も聞かれます。

長期間使っているライトをお使いの場合や、最近固まりにくいと感じたら、買い替えを検討しましょう。

ポイント
  • UVライトの使用時間が500時間を超えていないか確認
  • ネイル用ではなく、クラフト用のライトを選ぶ

4. 温度と湿度の影響

レジンは気温や湿度にも敏感な素材です。特に梅雨時期や雨の日は湿度が高くなり、思ったように固まらないことがあります。

湿度が高すぎると、表面がベタついたり、硬化時間が長引いたりするので、エアコンや除湿機を使って、作業環境を整えることが大切です。

ポイント
  • 湿度50%以下、室温20~25℃を目安に作業する
  • 雨の日や湿度の高い日は避けるか除湿対策を

5. レジン用コーティング剤を活用する

どうしてもベタつきが取れないときに便利なのが、UVレジン専用のコーティング剤です。表面に薄く塗ってから再度UVライトで硬化させることで、サラサラで指紋もつきにくくなります。

さらに、コーティング剤を使うことで作品の強度もアップします。教室では、レジュフラワー協会オリジナルの「レジュコ」を使用していますが、市販のクラフト用コーティング剤でもOKです。

ポイント
  • 硬化後にコーティング剤を使用することで表面のベタつきが解消
  • 仕上がりの見た目や耐久性も向上

レジンのベタつきは正しい対処で解決できます

レジンのベタベタが気になるときは、「硬化時間」「ライトの性能」「作業環境」「塗り方」「コーティング剤」の5つの視点でチェックしてみてください。

それでも改善しない場合は、使っているレジン液が作品に合っていない可能性もあります。透明度や粘度、着色剤との相性を見直し、別のレジン液で試してみるのも一つの方法です。

レジンは奥が深くて楽しいハンドメイド。ちょっとした工夫で仕上がりがぐんと良くなります。ベタベタしない美しいアクセサリー作りを、ぜひ楽しんでくださいね。

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